映画「ブタがいた教室」
解説:
ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題を呼んだ、大阪の小学校の新任教師による実践教育を基に映画化した感動作。
「卒業までの1年間でブタを飼育し、最後にはみんなで食べたいと思います」─新任の星先生の提案に6年2組は騒然となる。
校庭の片隅に小屋を作り、掃除、エサやリなど生まれて初めての経験に戸惑いながらも、成長してゆくブタに愛着を抱いてゆく子どもたち。
“Pちゃん”と名づけ、家畜ではなくペットとして慈しむようになるが、卒業の時は迫り、Pちゃんを「食べる」「食べない」で教室を二分する大論争が巻き起こる。
大切な命をどうするかという結論を自らの力で出そうとする生徒たちの姿勢が、痛いほどダイレクトに伝わり心打たれる。
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私も戦後生まれの高度成長期育ち。
スーパーマーケットで、ブタや牛やトリの肉はパッケージされて売られ、それは単なる肉というモノという感覚。
そこに命に対する感謝の思いはなく、ただ食品として扱っているのが日常。
「いただきます」
「ご馳走様でした」
の言葉に感謝の気持ちもなく、ただ儀礼として言っているだけ。
今の子供たちはその言葉もさえ言う習慣がないという。
先日、縄文時代の土偶展に行って思いました。
「全てのものに生命が宿り、それを感謝していただく」
日本人の古代からあった精神。
今こそ、古代の自然崇拝の精神を取り戻すことが大切なのだと。
そして↑の映画を思い出し、もう一度この映画を見直しました。
賛否両論あるようですが、私は良い映画だと思います。
子供たちが皆、純粋に描かれすぎていて、逆に違和感を感じたりもしますが、、、。
生きていくためには、命を頂かなければいけない。
「食」=「命を頂く」
その時に、その命にたいして感謝の思いを心の奥底から思えるかどうか?
これは生き物を育てるという経験。
そして育てた命を頂くという経験。
これが大切なのでしょうね。
最後は私も、一緒に泣いてしまいました。
良い映画だと思います。

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